鹿対策のネットも万全。
いよいよ本丸、意を決してハウスの内部へ突入します。

一歩踏み込むと、そこは外とは別世界の湿気と、圧倒的な草の密度。
10年分の歳月が積み重なった蔓と枯れ草が、執拗に足に絡みつきます。
絡まる蔓を一本ずつ解き、刈払機のエンジン音を響かせる。
一振りごとに、長らく隠されていた「農園の床」が少しずつ姿を現します。

この「地が見えてくる快感」があるから、開墾はやめられません。
暗かったハウス内に、ようやく光が差し込み始めました。
今日の作業はここまで。
……しかし、この奥に。
僕を待ち構えていたかのような、とんでもない「ヤツ」が潜んでいたのです。
(次回へ続く)

