ようやくハウスまでのルートが切り拓かれ、「いよいよ内部突入だ!」と気合を入れた矢先のことです。
ふと横の金網に目をやると、違和感が。
金網の一部が低くなり、その先には踏み固められたような「キレイな道」が続いていました。

「……鹿だ。」
奴らの通り道になっていたんです。
せっかくハウスを再生しても、植えたばかりの苗をバイキング形式で食べられては目も当てられません。
急遽、草刈りを後回しにして「防衛戦」を開始しました。
幸い、倉庫を漁ると父が残していたであろう「固定用の番線」が眠っていました。
ネットは倒れていた残骸を再利用。
工具は、趣味の電気工事で使い慣れたペンチを動員します。

修理代、0円。
あるものを活かし、知恵と技術で守り切る。これぞ我流の開墾です。
これでようやく、安心してハウス内の再生に進めます。

